しめあげの局面になると、いよいよますます落ちついてきて、決して勝機を逃さないのがいる。これがほんとうのベテランである。この最後の落ちつきは過去のにがい経験からのみ得られるもので、一朝一夕には得がたい力である

十八世名人を簡単には誕生させない、ということも私の務めだと考えています

勝負事に限らず、何事も腰がひけては前に進めない。攻めの気持ちがあると集中力が高まり、迷いが吹っ切れる

私が死ぬ思いをしたのは、信用取引をやっていたから。自分の手持ちのお金でやる限りは、そこまで怖がることはない

過去の名人に共通しているのは、自分を持っているということ

年代によって、将棋を知るにしたがって好きなところは変わりますね。小さい頃は勝つことが一番楽しかった。でも今は将棋の奥深さが、すぐには答えの出せない懐の深さが好きです

私は“将棋とは序盤の研究で勝敗が決まるほど簡単なものではないと思っているので、序盤の分かれはあまり気にしていない

男のほうから見て素敵な女性というのは、心が安らぐ女性、ただそれだけである

勝負において、奇をてらうような手に、いい手はない。いい手というのは本当は地味な手である

私が優待株を選ぶポイントは、利回りが4％以上あるもの

“四十九はあげるけれど、五十一はもらいますよ という感じで、少しずつ差を広げていくのが、勝つためのポイントなのである

私が５０歳を間近にして、名人位を獲得できたのは、４０歳というすでに若くない段階から変化を試みたことへの神様からのご褒美だったと思っています