将棋の棋士って，あんまり相手の顔を見ないってことになってるんですよ。昔は，よく羽生さんが相手を睨むって言われたりもしたんですが，多分，本人は睨んでいるつもりはないと思います（笑）。将棋盤を見ていると，どうしても厳しい目をしてしまいますから，その同じ目で，少し顔を上げて相手を見たときに，何か睨んでるような感じになるってだけの話で

自分にとっては消化試合でも、相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす

ラッキーだとか、ツイていたというように　本当に心の底から思える時が実力なんじゃないか

簡単な達成感でも積み重ねることによって自信がついてくる

（第2回、将棋電王戦最終日での言葉）特に印象に残ったのは第三局であり、通常は形勢が苦しくなると心が折れてしまう。しかし、苦しくなっても、読み筋に穴が開いても、現時点での最善手を追求していく….コンピュータにとっては自然なことかもしれませんが、なかなか人間には難しい。精神力の重要性をコンピュータに教わるとは思ってもいなかった

強みは自分では分からないというか、人と比べて意識しない

棋士は、将棋に命を懸けているのである。盤上には神が宿っている

定跡を学ぶことと独創的なことをすることは相反する

決断に後悔なく、悔しさには落ち着きを

盤上は心の鏡である

私は“将棋とは序盤の研究で勝敗が決まるほど簡単なものではないと思っているので、序盤の分かれはあまり気にしていない

十八世名人を簡単には誕生させない、ということも私の務めだと考えています