存在するものだけを見て「なぜそうなのか」と考える人もいるが、私は存在しないものを夢見て「なぜそうでないのか」と考える

愛されると嬉しい。愛されないと淋しい。愛されなくても、愛することができれば満たされる。愛が欲しくて見つめる。少しでも愛が感じられれば、胸が暖かくなる。愛するものがあれば夢中になれる。そういう愛の代わりになるものはこの世に何もない。幸福と呼ばれるものの中には必ず愛が含まれている。いや、愛こそが幸福そのものなのだ

僕は歌舞伎の世界ではまだ若いんですよ。だから、若いお客様、初めてご覧になる方をなるべく増やすという責務がある。そういう中で、ゆくゆくは古典で深い味わいが出せるようになることが最終的な目標です

無心というは妄想なしとの義である

癌っていう言葉の、ガンという響きって嫌じゃない。違う病気の名前がつけられないのかしら

悪人――人類の進歩に最も重要な要素。

宗教は己の生命を離れて存在するのではない。その要求は、生命そのものの要求である。

度胸さえあれば、不可能はない

心労の伴わないものは、単なる労働なのだ

己れの地獄発見　そこから　仏法が始まる　この地獄　深くして底なし　ここから　真の人生が始まる

人間の欲望は際限もないもので、あれもこれもと欲張ったところで、どうにもならぬことは知れている。一を得るためには、一を捨てねばならぬ

賞讃は借金を背負い込むようなものだ、だが、へつらいは贈り物だ