将棋というのは、勝負ではあるけれども、やはり娯楽であり、遊びのものです。とすれば、楽しみのあるものにしなければいけない

詰め将棋を知らないから強くなれんというものではありませんが、将棋というのは、駒を動かさずに先を読むことが大事ですから、この意味で、詰め将棋はやっとく必要がある

今、一番やりたいのは、囲碁の勉強。日本だけでなく、世界でトップになりたいから

勝負師の条件は、負けた悔しさをバネに勝つことだ。そして、勝ちたいという気持ちを持ち続けることである。敗者の美学という言葉があるが、負けて満足するのは自己満足でしかない

私はもともと、人生というのは、一手違いだと考えているんです。将棋でいう一手の差で、もう勝敗が決まる

意識過剰になって、自分の将棋を見失っていましたね。本来は自分の棋力を向上させ、対局で100％力を出すことが一番大事なんですけれども、どうしたら羽生さんに勝てるのか、ということばかり考えていた。このままずっと負け続けるのではないか、と

研究されていても、形勢が互角であれば問題ない

変える必要もないし、変えられない、あるいは変えるのが億劫だということになったら、そのときは僕が引退するときだ

いいときは焦らない。悪いときはあきらめない

勝負をするときなんでもかんでも、相手に差をつけようとりきむのはよろしくない。勝負の急所は、一手違いで相手を倒すことにある。五手も十手もちがうというのは、どだい自分が勝負すべき相手ではない

（印象に残る一局は？）やっぱり苦しくしてしまった将棋の方を覚えています

力に恵まれていますから千五百局以上指していますが、一局も休んだことがありません