タバコをやめたのは昭和34年の5月

駒をうんともったときは、おくれている。三歳の童子とはちがうのだから、足りないところで精いっぱいの仕事をしなければならない。僕はいつも、足りない、足りないという感じをもちながら、そういうところで仕事をしてしまう

江戸時代の棋譜も残っているのですが、一局として同じ碁はないんです。それだけ深く、変化が無限にある。個性が出るゲームなんです。あと、子どもと大人が同じ土俵で戦えるのが魅力です

本当に強い人とは、対局中にも人への配慮を忘れないような、心のゆとりをもっている人だと思う

頭がきれる、または天才的な人。どの世界でもこういう人がトップになると思いがちですが、案外このタイプは二番手のことが多いものです

例えば将棋の初手って30通りあるんですけど、人間は当然、30通りすべてを精査するわけではありません。プロでも、せいぜい3通りくらいしか読まないんじゃないでしょうか

研究されていても、形勢が互角であれば問題ない

「負けず嫌い」というのがないと上がれない

香一筋名人の上

負けたくない気持ちがなければ、現役で続けている意味がない

勝負をするときなんでもかんでも、相手に差をつけようとりきむのはよろしくない。勝負の急所は、一手違いで相手を倒すことにある。五手も十手もちがうというのは、どだい自分が勝負すべき相手ではない

今、一番やりたいのは、囲碁の勉強。日本だけでなく、世界でトップになりたいから