もちろん、パソコンや碁盤の前で研究はしていますよ。でも、いつの間にかテレビのお笑い番組を見て、笑い転げているんです

プロ入りが決まったのは小学６年生の時でした。中学は義務教育だから行きましたが、対局や海外試合で休むことが多くて、すぐに勉強はついていけなくなりました

『五目並べ』でも全然勝てない。自分が妻に主張できるのは碁だけです

強い人ほど個性がある。四、五段の人はそれほど個性もないから何々流といった名前もつけられていない。段が上がっていくにつれて個性が強くなってくる。ひとつには自信ということがあると思います。下のうちはこんな手をさしちゃって笑われるかなと思いますけど、上になっていくほどこれでいいんだ、正しいんだと自分に自信がついてくるから

自分は将棋の上達を左右する要因というのは「才能」「努力」に加えて「環境」の3つかなと思っています

もともと将棋というのは、落ち着きのなかに勝負のアヤがあるものなんです。落ち着きを失ったものが敗れるようになっておる

落とし穴がある。経験はプラスにもなるが、マイナスになることもあるのだ

将棋に巡り合えたのは運命だったのかな

（木村名人に対して）名人など所詮はゴミのようなもの

才能とはポテンシャルというか、努力することによって磨かれてくるものなのかなと思っています

将棋をどのように見ているかで、感じ方が違って来ますよね。現在は、定跡なども整備されて、多くの道しるべなどができています。多くの研究がなされていますが、それが絶対だと思うと将棋が狭くなってしまいます。情報は取り入れて、よく調べておくけれども、実際の対局や局面を見るときには白紙の状態で見る事ができるかどうか。難しいことですが

負けたときほど自分の課題が見えやすい。負けを逆に強くなれるチャンスにできるかどうかが大切