中学三年の時です。序盤で大きなミスをして、普通、夜中までかかる将棋が、持ち時間を残して４時ごろに終わってしまったのです。勝ち負けは別として、プロとなったからには、与えられた条件でベストを尽くさなければならないと自覚しました

誰かに怒りたくなった時はだいたい自分が悪い時が多い

才能とはポテンシャルというか、努力することによって磨かれてくるものなのかなと思っています

一心になれる人というのは、自分の人生を完成しますな。世にいう成功者の秘訣というのは、これじゃないかと思う

勝っても喜ばず、負けても悔しがらず

ひとつの局面について読んでいると、たとえ読みが外れて全く想定していない局面になっても何とか対応できる

良い手を指そうとするよりは、悪い手を指さないように自戒する

私は将棋は創作だと考えている。何はともあれ、一歩先に出た方が勝つ。もし一局ごとに新手を出す棋士があれば、彼は不敗の名人になれる。その差はたとえ1秒の何分の一でもいい。専門家というものは、日夜新しい手段を発見するまでに苦しまねばならぬ

将棋とは “粘土 のようなもの ー どんなものにも形を変えられる

七年前、河合隼雄先生と対談をする機会に恵まれました。その席上、棋士というのは、三つの顔が必要だと感じる、と話したことがあります。一つは研究者、一つは芸術家。もう一つは勝負師だと。大変に共感してくださいまして、心強く思っています

小さいころからネット対局には親しみがあって普段の対局と変わらずに打つことができます。場所も選びませんし、うれしいですね

「負けず嫌い」というのがないと上がれない