仕事量や仕事の種類が多いと、お客様のタイミングを見計らうといったことはできません。だから、仕事を増やすのではなく、絞り込んでいくことが重要になります。「絶対にやる仕事」と「やってはいけない仕事」に二分し、絶対にやる仕事だけを徹底的に遂行する。お客さんや店にとって一番大事なことは日々変化していくけれど、その時々で優先順位があり、その優先順位通りに徹底できることが大事なんです

真摯な人間は自然に人を惹きつけます。そして、周囲の人が「この人と一緒に頑張ろう」と思う。部下を強引に従わせるスキルなどなくても、ちゃんとリーダーシップを発揮することができるのです

読売テレビの場合、社論と私の考えていることが非常に近く、この点での苦労はほぼなかった

政治――主義主張の争いという美名のもとに正体を隠している利害関係の衝突。私益のために国事を運営すること。

リーダーが社員の真のモチベーションになれれば、改革は成功する。リーダーは誰からも立派な目標と思われる何かに具体的に参加することが必要です。社員がそのために努力したいと思う何か、自分がついて行っても良いと思わせるような何かの一部になることです

「やってみる」はダメだ！どっちつかずの行動はあり得ない。「絶対やるんだ！」というマスト（絶対に●●しなければいけない）状況に追い込めば成功するのは簡単

それは、そんなことをしたそいつが悪い

経験から得た自分の言葉で語れる人間は強い。どれだけ自分のエピソードを持っているか。それが一つの売りになる

名選手と名監督は違うから、やらせてみない限り名監督は育たない。岩瀬（大輔）がナンバー２で私を支えてくれ、安心できるまでに育ったから社長を譲ったのではない。育てるために譲ったのだ

でも両方やってみてわかったのは、仕事って芸能でも一般職でも事務でも営業でもそんな変わらないよね、本当に

大企業でも、社長レースの最後まで残るような人には、問題解決能力の高い人が含まれている。ただ、複雑な組織の論理が働くため、かならずしもその人が勝ち残るとは限りません。しかし、基本的には解決能力がある人ほど上に昇っていけるはずです

私からソニーを引き去ったら何も残らない。また残らなくても少しも悔いないどころか大変満足に思っている。私のやりたいこと、私の夢を実現させる場がソニーだったのだ。また幸いそれを実現させることが今日までソニーにとってはプラスになってきた。夢とわがままは当分続くことだろう