名言大学

ひとりの人間が別の人を愛するということ。
それはおそらく、
すべての課題の中でも、
もっとも難しいものだろう。
それは究極の試・・

すべてを生きるということこそ、
しかし大切なのです。

今あなたは問いを「生きて」ください。
そうすれば、
おそらくあなたは次第に、
それと気づくことなく、
ある遥かな日に、
答えの中・・

あなたの心の中の解決されないすべてに対して忍耐強くなりなさい。
そして疑問そのものを愛そうと努めなさい。

今すぐ答えを捜(さが)さないでください。
あなたはまだそれを自ら生きておいでにならないのだから、
今与えられることはないの・・

愛される者の生活は、
不幸で危険が多い。
だが愛する者の生活には危険がない。

あなたの孤独を愛して下さい。
あなたに近い人々が遠く思われる、
とあなたは言われますが、
それこそあなたの周囲が広くなり始め・・

何億という人間が生きているが、
顔はそれよりもたくさんある。
だれもがいくつもの顔を持っているからである。

幼年時代を持つということは、
一つの生を生きる前に、
無数の生を生きるということである。

どの一片(ひとひら)の落葉も、
舞い落ちながら宇宙の最大の法則の一つを満たす。

恋に恋している人物にとって、
自分の愛に応えられることが一番恐ろしい恐怖なのだ。

人間はどこからかやってきて、
ひとつの生活を見つけ出す出来合の生活だ。
ただ人間は、
そのレディ・メードの服に手をとおせばよ・・

本を開けると絶望者の一群がまるで堰(せき)をきったように、
静寂の中にいる僕に襲いかかって来る作品がある。

成功というものは、
風に吹かれる穂波のように、
それに対して人が身をかがめ、
その後に再び身を起こす、
そういう成功があるだけ・・

「旅」にはたった一つしかない。
自分自身の中へ行くこと。

僕は人を愛してはならぬと強く心を固めていた。
それは「愛される」という恐ろしい地獄へ誰をも突き落とさぬ配慮だった。

あなたはまだ本当にお若い。
すべての物事の始まる前にいらっしゃるのですから、
私はできるだけあなたにお願いしておきたいので・・

ある事が困難だということは、
一層それをなす理由であらねばなりません。
愛することもまたいいことです。
なぜなら愛は困難だか・・

子供は未来であり、
回帰なのです。
子供は胎(たい)であり、
海なのです。

作家になれるかなど聞くな。
書くことが何より好きなら、
君はすでに作家だ。

名声に打ち克つことのできる孤独者は滅多にいない。
彼はほっと安堵の顔をあげた途端に打ちのめされる。

創造する最も深い体験は女性的である。
というのは、
それを受胎し、
分娩する体験だからである。

もろもろの事物の上に張られた成長する輪の中で、
私は自分の生を生きている。
おそらく私は最後の輪を完成させることは出来まい・・

神という観客の前で、
僕はもう演ずることをやめてしまった。

愛されるだけの人間はつまらぬ生き方をしているのであり、
また危険でもある。
できることなら自らを克服して、
愛する人間となり・・

死とは、
私達に背を向けた、
光のささない生の側面である。

この世のことはどんなに些細なことでも予断を許さない。
人生のどんな小さなことも、
予想できない多くの部分から組み合わされて・・

名声というものは、
結局、
新しい名前の周りに集まるすべての誤解の総合にすぎないのだ。

私の運命は何一つ運命を持たないことです。

人生をしいて理解しようと欲してはならない。
人生はそのままひとつの祭日である。
ただ楽しくその日その日を生きることにしよう・・

愛されることは、
ただ燃え尽きることだ。
愛することは、
長い夜に灯された美しいランプの光だ。
愛されることは消えること。
そし・・

よい結婚では、
それぞれがお互いを孤独の保護者に任命する。

二つの孤独が互いに守り合い、
触れ合い、
迎え合う。
そこに愛がある。

あなたが見るもの、
体験するもの、
愛するもの、
失うものを、
最初の人間になったつもりで言い表すようにしてごらんなさい。

世間の恋人達を見るがいい。
やっと告白が始まるときにはもう欺いている。

若くして詩なんか書いたって始まらぬ。
本当は待つべきものなのだ。
一生涯かかって、
しかも出来たら年老いるまでの長い一生をか・・

ライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke、1875年12月4日 - 1926年12月29日)は、オーストリアの詩人、作家。シュテファン・ゲオルゲ、フーゴ・フォン・ホーフマンスタールとともに時代を代表するドイツ語詩人として知られる。