我々が物を愛するというのは、自己をすてて他に一致するということである。

長袖（ちょうしょう）は善く舞い、多銭（たせん）は善く買う

若い女は美しい。しかし、老いた女はもっと美しい

ぼくの方で、彼ら（＝悪人）の悪のグラマーを一応心得てさえいれば、決して彼らは無軌道に、下手な剣術使いのような手では打っ・・

年老いても咲きたての薔薇　柔らかく　外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる芸術は言葉を持っている

正確に観察する能力は、それを有していない人間から皮肉と呼ばれる

善とは、家畜の群れのような人間と去就を同じうする道にすぎない。それを破ろうとするのは悪だ

自分というものと不分不離の仕事を見出す事。而(しこう)して謙遜な心持でその仕事に没頭する事。

今の僕が思っているのはむしろ未来より過去。「筒井康隆が、昭和初期に戻って、こういう作品を発表したらどう思われるのか」。新しいと思われるのか、メチャクチャだと思われるのか、若書きだと評価されるのか。そこに興味がありますね。谷崎潤一郎が、森鴎外が、夏目漱石が読んだらどう思うかとかね

他の人たちは目的、目標を持っている。私は生きているだけで、もう満足だ

信仰とは意見であるが、その意見は真理を含んだ意見である。