鳥の将(まさ)に死なんとする、その鳴くや哀し。人の将に死なんとする、その言うや善し。

また挑戦しよう。また失敗しよう。もっと上手く失敗しよう。

歴史意識とは──しまった、とんでもないことをしてしまった、どうしようという悶(もだ)えだ。

舌は誓ったが、心は誓っていない。

演劇は、（役者と観客の）どちらが勝つかわからない一種のペテンだ。その報酬は一時間かそこらの、集団で経験できる──罪のな・・

「社会の自分」をまったくゼロにしてしまったら生きてはゆけない。要はバランスなんだよ。現代人は、ちょっとそちらへ“偏り過ぎているから「はじめの自分（自然の自分）」を取り戻さなきゃいけないんだ

魚は水に飽かず、魚にあらざれば、その心を知らず。鳥は林を願う、鳥にあらざれば、その心を知らず。

自然の巻物は知識の本である。

（おかあさんになって）よかったか、よくないかなんて思ったことないわ。だって私、なんだか生まれたときからあんたのおかあさ・・

無論、小説を書くことも、広告と同様、騙(だま)しである。併(しか)し広告の騙しは商品を売り付ける手段であるのに対し、小・・

どこにも人を引きつける所を持たないことを自覚している人間は、それについてくよくよとあせるより、自然のままで一人で生きて・・

個体と個体の結びつき、個体間の友情が見られるのは、種内攻撃の高度に発達した動物の場合だけであり、それどころか、このよう・・