日本に必要なのは制度や政治の確立よりも先ず自我の確立だ。本当に愛したり欲したり悲しんだり憎しんだり、自分自身の偽らぬ本心を見つめ、魂の慟哭によく耳を傾けることが必要なだけだ。自我の確立のないところに、真実の同義や義務や責任の自覚は生まれない

労働に対する報酬が生活の基礎なのだから、労働に対して常に適当に報われるという秩序が確立しなければ、他の秩序も礼儀も行われやしない

おそらく、近代日本の社会にあって、もっともおそろしい思想的な力となっているのは、社会的な関係や、社会の構造物がそのまま、自然物のような強固な秩序として認識されるということであろう

信用されないほど寂しいことがあるだろうか

私に言わせれば人生は思い通りになるし、それどころか人間の「思い」が未来をつくる

あれのこれのと心配ばかりしていては、自然と気が餓え神（心）が疲れて、とても電光石火に起こりきたる事物の応接はできない

われわれに歴史は無い。我々の歴史は、今ここからはじまる

｢戦争反対､平和｣と唱えただけでは平和はやってこない。｢病気反対､健康｣と祈る事が無意味なのと同じことだ

子供たちがのびやかにすくすく育つために必要なのは、理路整然としたルールや整備された環境ではなく、実は「誰かに世界一愛さ・・

私が確信できることがたった一つある。それは確信できることはほとんどないということだ

世の中には、死ぬ気でやらなければ、気づかないこと、理解できないこと、身につかないことは結構ある。

智恵子は遠くを見ながら言う　阿多多羅山の山の上に　毎日出ている青い空が　智恵子のほんとの空だという　あどけない空の話である