孤軍たすけ絶えて俘囚（ふしゅう）となる 顧みて君恩（くんおん）をおもえば 涙更に流る 義を取り生を捨つるは吾が尊ぶ所 快く受けん電光三尺の剣 只将（ただまさ） に一死君恩に報いん

刀剣短くば一歩を進めて長くすべし

合戦においても、敵の人数の多少を知って、その戦場の状況に応じ、こちらの軍勢の兵力をわきまえ、その長所を生かして、軍勢を編成して戦いを始めること、これが合戦の要諦である

天下は天下の人の天下にして、我一人の天下と思うべからず

迅速こそ、勝利である

心を直に悟るなら、現在未来の仕合せあり、子々孫々にも栄ゆべし

人質は長くとっておくと、親子であっても親しみが薄れて効果がなくなる。恩愛に溺れて人質を捨てかねるものである

サウ（そう）、人が高い処（ところ）処といふならば、己は一番、低い所を取って見せようか

信玄のような武勇の大将は古今稀である。自分は若い頃から彼を見習いたいと思うことが多かった。信玄こそ、我らにとって武略の師であると言ってよい

道理において勝たせたいと思う方に勝たすがよし

家臣を率いる要点は惚れられることよ！これを別の言葉で心服とも言うが、大将は家臣から心服されねばならないのだ！

ほしいという欲が出てきたときには、貧しかった時を思い出しなさい