春の草 五色までは 覚えけり

人には出来不出来はあるものにて候

今日行くをおくり、子孫兄弟によく挨拶して、娑婆の御暇申すがよし

固く決意して、朝な夕な鍛練して技を磨きつくして後、自然に自由になり、おのずから奇跡的な力を得、神通力の不思議があるのである。これが武士として兵法修行をする心意気である

賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり

生きようという念が一分でもあっては、どうにもなりませんな。不思議なもので、死ぬ気になると、周りの景色、つまり敵の群れのことですが、その虚が見えてきます。その虚へ突っ込むのです。なんのかんの言っても、その一言ですな

漢中は鶏肋のようなものだ

もらった者は喜ぶであろうが、もらわぬ者は恨むであろう。誰にやって誰にやらない、でよいというわけのものではない

武将も兵卒も武器を好き嫌いするのはよくない。使うときに工夫が大切である

武士が他と異なるのは、兵法の心得があるという一点においてだけだ

返す返す秀頼のこと　頼み申し候　五人の衆　頼み申し候　頼み申し候

名人も人なり　我も人也