地面を掘ると、どこにも水が見つかるように、早晩、人は理解できないことがどこにもあることを知っている。

幼年時代を持つということは、一つの生を生きる前に、無数の生を生きるということである。

大いに屈する人を恐れよ、いかに剛にみゆるとも、言動に余裕と味のない人は大事をなすにたらぬ

じっくりと構え、兵法を修行することは武士の役目と心得て、今日は昨日の自分に勝ち、明日は自分より下の者に勝ち、後には上手に勝つというように考え、修行して、少しも脇道に心引かれないように心がけるべきである

女は男の抱擁にて満たされぬとき、平和のうちにありても争い多し。

思想というのは、その人のもつ考えかたをいうので、その人のとる考えをいうのではない。

金と恋は人を鉄面皮にす。

人間というものは、年が若くて恋しているときには、どんなことでもまず恋に結びつけて考えるものである。

音楽はおもいがけない驚きであるべきだ。

（月代というのは）眼と心とを一つにして、一遍にズッと剃るものだ。心と眼と手さえ一致すれば傷などつけることがない。これは剃刀ばかりでなく、何事もこの秘伝を忘れてはならぬ

一人にすべての資質を求めるな。

こんにちは、と言う。ありがとう、と言う。結局、人生で言えることはそれだけだ。