三度ものをいって三度言葉の変わる人間は、嘘をつく人間である

真らしき嘘はつくとも、嘘らしき真を語るべからず！

かくして、人たるものは、他人の権利の妨げさえしなければ、自由に行動すべきで、他人の利害に関係せぬ以上は、はたからあれこれ口を出されるいわれはない。好きなところへ行き、いたいと思う場所にとどまり、遊ぼうと働こうと、遊ぼうと寝ていようと、それは本人の勝手なのである。

子供の教育係をさせる侍は、その人柄をよく選ばねばならない。

天に雲なく、風も止む。月、愛す可し

二十六年、夢の如く過ぐ。平昔を顧思すれば感ますます多し。天祥の大節、嘗て心折す。土室なほ吟ず、正気の歌

事業の成功に、奇跡が入る余地はない。永遠の成功とは、自分を信じられること

目的は単純であるべきである。思想は単純であるべきである

（月代というのは）眼と心とを一つにして、一遍にズッと剃るものだ。心と眼と手さえ一致すれば傷などつけることがない。これは剃刀ばかりでなく、何事もこの秘伝を忘れてはならぬ

有才の人、徳なければ人服さず、有徳の者も才なければ事立たず

不足を常とすれば不足無し。心に欲求が生じたら困窮していた時を思い出すべし

国家創業の折には、難事は常に起こるものである。そこに自分ひとりでも国家を維持するほどの器がなければ、つらさや苦しみを耐え忍んで、志を成すことなど、できはしない