三度ものをいって三度言葉の変わる人間は、嘘をつく人間である

戦場の働きは武士として当然のことだ。戦場の働きばかりで知行を多く与え、人の長としてはならない

平氏を亡ぼす者は平氏なり。鎌倉を亡ぼす者は鎌倉なり

大難大変に逢うても動転せぬといふは、まだしきなり。大変に逢うては歓喜踊躍して勇み進むべきなり

不遇を憤るような、その程度の未熟さでは、とうてい人物とはいえぬ

自ら活動して他を動かすは水なり

風林火山―疾（と）きこと風の如く、徐（しず）かなること林の如く、侵掠（しんりゃく）すること火の如く、動かざること山の如し

生きようという念が一分でもあっては、どうにもなりませんな。不思議なもので、死ぬ気になると、周りの景色、つまり敵の群れのことですが、その虚が見えてきます。その虚へ突っ込むのです。なんのかんの言っても、その一言ですな

ながなが御厄介に相成った

武将が陥りやすい三大失観。一、分別あるものを悪人と見ること一、遠慮あるものを臆病と見ること一、軽躁なるものを勇剛と見ること

我がために悪しきことは、ひとのためにも悪しきぞ

やるべき事が明確であるからこそ、日夜、寝食忘れて没頭できる