上の者も下の者も勤番や普請の際に、身体をよく動かして手足を汚すことをしかねる者があったとしたら、臆病者と認め、成敗も加えようぞ

武芸に凝って、ひとり働くことを好むのは、匹夫の勇といって、小心者の嗜みであり、大将の武道ではない

物事において余るのは足らないことと同じである。よく吟味すべきである

私なく案ずる時は、不思議の知恵も出づるなり

立身出世は孝の終り

戦場では潔い死を心掛けるのが義の頂上である

パンがなければお菓子を食べればいいじゃない

敵を動揺させることは肝要である。ひとつには「危険と思わせること」、ふたつには「無理と思わせること」、みっつには「予期しないこと」をしかけることである。よく吟味すべきである。合戦では、動揺させることが肝要である。敵が予期せぬときに激しくしかけて、敵の心の動揺が収まらないうちに、こちらが有利なように先手をかけて勝つことが肝要である

身に楽しみをたくまず

古典の「古事記」を暗記していても、こんにちの米の値段を知らないのでは、日常生活の知識すらない男というほかない。中国の古典の奥義をきわめても、商売のやり方を知らず、取引ひとつできぬようでは、収支の知識の問屋にすぎない。

武士の対面を保つにはどうしたら宜しかろう

志のない人間は魂のない虫と同じで、いつまでも発展することは無いのだ