各人の一生は戦役なり。それは長期にわたる多事多難なる戦役なり。

更にそこから生まれるもののなき博学はくだらない。知識のコレクションに過ぎない

禍(わざわい)は口から、という。言葉をつつしみ、自分の偉さをあらわそうとはせず、気どらなければかえって人に尊敬され、親・・

不運──決して取り逃がすことのない種族の運。

だいたい恋愛などというものは、偶然なもので、たまたま知り合ったがために恋し合うにすぎず、知らなければそれまで、又、あらゆる人間を知っての上での選択ではなく、少数の周囲の人からの選択であるから、絶対などというものとは違う。その心情の基盤はきわめて薄弱なものだ

日本の社会は狭量でね、著名な政治家が良い小説を書くっていうのは許さないんですよ

悔恨がないのは、前進がないからである

健康で、借金がなくて、しっかりした意識があるという幸福以外に、いったい何が必要だというのだ。

手柄話を得意になってしてはいけない

なぜだろう　萎縮することが生活なのだと　おもいこんでしまった村と町　家々のひさしは上目づかいのまぶた　おーい　小さな時計屋さん　猫背をのばし　あなたは叫んでいいのだ　今年もついに土用の鰻と会わなかったと

突っかい棒が　ひとつ　またひとつ　ひとりでにはずれ　いまは わがいのちひろびろ　さて これから

朝起きて「作家になって小説を書いているんだ」と喜びを感じたり、どんなに執筆が忙しくても、好きなことで悩めるなんて幸せだよなと思う