人は、どれだけ勉強してもどれだけ物知りでも、知らないことがなくなることはないと思います

大企業には何度も騙される。ちょっと上手くいけば、嫉妬した仲間から足を引っ張られる。プレスを始めたときも、それまでは金型屋がプレスに手を出すのは御法度だったから、「生意気だ」と仕事を干されそうになった。ところが苦境に立っても、俺はサラリーマンじゃないから、どうしたらいいか教えてくれる先輩もいない。そこであれこれ工夫して乗り切ってきた。その経験があるから、何とかなるという気持ちになれるんだ。ところが、失敗しないように生きてきた優等生は、そういう経験がないだろ。だから風邪ひいたぐらいですぐ倒れちゃう。こっちはバイキンだらけの中を生きてきてるんだ、免疫力がパンパじゃない

頑張って一歩踏み出してみると、想像もしなかった新しい発見に出会えるんです。

真面目で、主君思いで、協調性もあり、勤勉な上に仕事もできる。そんな心と能力を持った人間はトップクラスの良臣だ。しかし、心ばえはそこまで良くなくても、何か優れた能力を持った者ならば採用すべきだ

（もう一度地球一周をやれといわれたら？）それは地球に失礼や！

美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに

（めざましテレビを担当していた際）正に24時間仕事バカで、何より仕事が優先でした

人間として誠実に生きていれば、まわりはもちろん、神様も味方してくれると思うんです。

自分の価値観で人を責めない。一つの失敗で全て否定しない。長所を見て短所を見ない。心を見て結果を見ない。そうすれば人は必ず集まってくる

現場に入って自ら手本を示すのは、決して楽ではありません。でも、口で言うだけでは社員はなかなか理解してくれないのも事実です。昔から率先垂範は大事だといわれていますが、私も同感です。自分でやってみせるからこそ、言葉にも説得力が出るのではないでしょうか

（夫婦円満の秘訣は）悪くなくてもゴメンなさい。何もなくてもありがとう

経営者の仕事とは、同じ失敗を繰り返さないことです。失敗を体験した際には、それを経験に替え、さらに知見へと昇華させる。そのための視座を養うことです。ときに経営者は非常な決断を迫られます。そのとき歴史の学びは冷静な判断の助けとなります