“どうしよう“大丈夫かなという悪い緊張は稽古をしていない証拠。いい緊張のほうを常にしていなさい

自分たち（七之助さん）は「まだまだ」という気持ちを各々が常に持ってやっています

（食道がんのため療養中だった中村勘三郎氏が息子である中村勘九郎氏の舞台にサプライズ出演した時の言葉）必ずまた帰ってまいります

終わった後に席から立ちたくなくなるような感覚をお客さんに与えたい

笑うということは、意識しないものではあるけれど、笑うという行為なしに、人間は生きていけないのではないでしょうか

純粋に面白いものを追求するところになかなか行けないもどかしさはあります

（子育てで二人の息子たちに伝えたかったこと）とにかく芝居だけは大切にさせたいと思い、厳しく育てたつもりです。歌舞伎役者の家ですからそれは当然ですが、この前息子たちが“孫ができても、僕たちを叱ったときのようにやってくれなきゃダメだよって言うんですよ。そう言ってもらえてよかったと思います

すべてを光で照らし出し、派手で、わかりやすく見せたものは、一瞬、感動するけれど、すぐ忘れられる

焦ったって本人が不安なら、見ている人は面白くも何ともないんですよ。機は熟す。身のうちから突き上げるように満ちてくるものなのです

気持ちは今も若手。舞台では毎回後悔の連続

小さい時から、いろんな方々に色々教えていただいて、父が早くにいなくなったことで、得した、ということかなぁ

生意気の上に、努力が加わらないといけません。そうすれば皆が納得する。努力できる役者づくりが、能を活性化する一番だと私は思っています。これ以外ないでしょう