天下は天下の人の天下にして、我一人の天下と思うべからず

巣箱の利益にならざることは、ミツバチの利益にもなり得ず

ほしいという欲が出てきたときには、貧しかった時を思い出しなさい

人間のもとに誠実や正直が存在した限りでは、顔による言葉もまた存続した。しかし人間が自分自身を愛して隣人を愛さなくなって、人間の心が、語ることと別なことを考え始めるや、口による言葉が発達して顔は沈黙し偽るようになってしまった

あたかも一万年も生きるかのように行動するな。不可避のものが君の上にかかっている。生きているうちに、許されている間に、善き人たれ

一手の大将たる者が、味方の諸人の「ぼんのくぼ（首の後ろのくぼみ）」を見て、敵などに勝てるものではない

苦痛は耐ええぬものでも、永遠に続くものでもない。もし、その限界を忘れず、おまえのほうから、それに余分な想念を付け加えないかぎり

死は誕生と同様に自然の神秘である。同じ元素の結合、その元素への〔分解〕であって、恥ずべきものでは全然ない

臆病者にはすべての敵が大軍に見える

パンがなければお菓子を食べればいいじゃない

家康は愚か者だ。が、油断のならない愚か者だ

決断は、実のところそんなに難しいことではない。難しいのはその前の熟慮である