みせかけの微笑を見せたり、心に仮面をかぶったりしない、真心のこもった、裸のままの親切には、人は決して抵抗できないものだ。もしこちらがあくまで親切を続ければ、たとえ良心のひとかけらもない人間でも、必ず受け入れてくれるだろう

身分が低くお金もあまりない武士が具足（甲冑一式）をあつらえるときは、胴や籠手のほかは粗末なものでいい。だが、兜には念を入れ、良い物を付ける心得が必要だ。なぜなら討死にを遂げたとき、兜は首と一緒に敵の手に渡るからだ

エメラルドは、人に褒められなくても、その価値を失わない

大道のそばでひなたぼっこをしている乞食の有する安心感は、もろもろの王様が欲しても得られないものである。

何かをするときいやいやながらするな、無思慮にするな、心にさからってするな

パンがなければお菓子を食べればいいじゃない

「このキュウリは苦い」ならば捨てるがいい。「道にイバラがある」ならば避けるがいい。それで充分だ。「なぜこんなものが世の中にあるんだろう」などと付け加えるな。そんなことを言ったら自然を究めている者に笑われるぞ

それは不運ではない。むしろ、それに気高く耐えることが幸運である

物事に対して腹を立てるのは無益なことだ。なぜなら物事のほうではそんなことにおかまいなしなのだから

人の上に立つ者、下の忠告を聞かない者は、国を失い、家を滅ぼす

器用というのは　他人の思惑の逆をする者だ

何事にも注意深くあれ