（山田方谷）先生程では、越後屋の番頭が勤まる

人間おのずから用に適する所あり、天下何ぞなすべき時なからむ

世間には「資治通鑑」を三カ月で読んだとか、「二十一史」を半年に読んだなどと自慢する者があるが、そんな者の気が知れない。会心の文字は、何度でも読むのがいい

臆病者にはすべての敵が大軍に見える

お前たちは、どちらも大切な我が家臣。使うところはその器に従う

大将は同じようなタイプの人を好んで使うことを避けなければならない！

目的は単純であるべきである。思想は単純であるべきである

英雄事を為すに　豈縁無からんや

家臣を率いる要点は惚れられることよ！これを別の言葉で心服とも言うが、大将は家臣から心服されねばならないのだ！

気の合う家来に対し、ともすれば悪いことを見のがすこともあるだろうから、よく注意して、そうした点を発見し、自分に対して諫言もさせるとともに、また、その者がいい気になって行儀の悪かったときには、傍らに呼びつけて意見をすべきだ。それでも聞かない時には、この如水に言いつけよ。よく詮議した上で罪科に処すだろう

恋の至極は忍恋と見立て候。蓬ひてからは恋のたけが低し、一生忍んで思ひ死（じに）する事こそ恋の本意なれ

道理において勝たせたいと思う方に勝たすがよし