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世間には「資治通鑑」
を三カ月で読んだとか、
「二十一史」
を半年に読んだなどと自慢する者があるが、
そんな者の気が知れない。
会心の文字は、
何度でも読むのがいい
河井継之助
名言カテゴリ
#武士・武将
河井継之助
人物カテゴリ
#武士・武将
河井継之助の名言
八十里 こし抜け武士の越す峠
(「人の言うことを聞きそうにない顔だ」と言われて)そう、そんなに人の言うことは聞かぬが、然し、聞くようなことなら聞きましょう
実に火事ほど恐ろしいものはない。他人から来る火は仕方がないが、自分から出した火は取り返しがつかぬ
相撲の見どころは立合いである。双方とも充分に仕切って、持てる力を存分に出しあう。仕切が充分でないと、持てる力も発揮できない。仕切のコツは、相手が仕切に入るのをたしかめてから、こちらも仕切って、一瞬早く立つ。つまり、相手より遅く仕切って、早く立つ。この呼吸が大事なところだ
不遇を憤るような、その程度の未熟さでは、とうてい人物とはいえぬ
一忍をもって百勇を支え、一静を以て百動を制す
人間万事、いざ行動しようとすれば、この種の矛盾が群がるように前後左右に取り囲んでくる。大は天下のことから、小は嫁姑のことに至るまですべて矛盾に満ちている。この矛盾に、即決対処できる人間になるのが、俺の学問の道だ
人間というものは、棺桶の中に入れられて、上から蓋をされ、釘を打たれ、土の中へ埋められて、それからの心でなければ何の役にも立たぬ
いま柳原の土手を通って帰ってきたが、立派な武士が通るところへ横合いから糞をかついで来た奴が突き当たって、刀の鞘へ糞をかけられた。あたり前なら手討ちにしなければならないのだが、全く過ちだという場合に、殺さずに武士の体面を保つには、どうしたらよかろうか
(月代というのは)眼と心とを一つにして、一遍にズッと剃るものだ。心と眼と手さえ一致すれば傷などつけることがない。これは剃刀ばかりでなく、何事もこの秘伝を忘れてはならぬ
民を安ずるは恩威にあり。無恩の威と無威の恩は、二つながら無益、基本は公と明とにあり。公けなれば人怨まず、明らかなれば人欺かず、この心を以て、善と悪とを見分け、賞と罰とを行ふときは、何事かならざるなし。有才の人、徳なければ人服さず、有徳者も才なければ事立たず
一忍を以って百勇を支うべく 一静を以って百動を制すべし
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世間には「資治通鑑」を三カ月で読んだとか、「二十一史」を半年に読んだなどと自慢する者があるが、そんな者の気が知れない。会心の文字は、何度でも読むのがいい
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決してえこひいきなく道理にかなっていること道理にかなっていないことをさばき、たとえそれが兄弟や親族であろうとも、罪のある者は処罰せねばならない
定めなき浮世にて候へば、一日先は知らざる事に候
敵だというのも自制心を忘れた怒りである!
書物を読むばかりでは兵法の道に達することはできない。この書に書き付けたことを、自分自身のこととして、ただ書物を見るとか、習うとか思わず、物真似をするというのではなく、すなわち、自身の心の中から見出した道理とするよう、常にその身になって、よくよく工夫しなければならない
私は、いかなる逆境も、好機に変える努力をした
(信長は)剛を持って柔に勝つことを知ってはおられたが、柔が剛を制することをご存じなかった。ひとたび敵対した者に対しては、怒りがいつまでも解けず、ことごとく根を断ち葉を枯らそうとされた。だから降伏する者をも誅殺した。これは人物器量が狭いためである。人には敬遠され、衆から愛されることはない
二十六年、夢の如く過ぐ。平昔を顧思すれば感ますます多し。天祥の大節、嘗て心折す。土室なほ吟ず、正気の歌
大酒(たいしゅ)にて後れを取りたる人数多(あまた)なり。別して残念の事なり
我が命のある間、国家を裏切る者を平らげ、諸国を一つに帰して、貧困に陥った人々を安住ならしめる他に希望はない。もし謙信の運が弱く、この志が空しいものならば、速やかに病死を賜るべし
自分は一生のあいだ、人物の判断に心を尽くし、人相まで勉強した。でも、結局はよくわからなかった。ただ言えるのは、誠実な人間に真の勇者が多いということだ
大将たる者は、家臣に慈悲の心をもって接することが、最も重要である
十万石では不忠者にならぬが一国では不忠者になるとお思いか