名言
一寸々々(ちょいちょい)と櫛を入れて、
「まあ、
女がこんなお転婆をいたしまして、
川へ落(おっ)こちたらどうしましょう。
川下へ流れて出ましたら、
村里の者が何といって見ましょうね。
」
「白桃の花だと思います。
」
と沸(ふ)と心付いて何の気もなしにいうと、
顔が合うた
泉鏡花
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泉鏡花
泉 鏡花(いずみ きょうか、1873年(明治6年)11月4日 - 1939年(昭和14年)9月7日)は、日本の小説家。明治後期から昭和初期にかけて活躍した。小説のほか、戯曲や俳句も手がけた。本名、鏡太郎(きょうたろう)。