馬は強く反応して、癖のないことが大事である。総じて武道具に関しては、馬もほどほどによく歩き、刀・脇差もほどよく切れ、槍・長刀（なぎなた）もたいがい刺し通り、弓・鉄炮も過度に強い破壊力はないほうがよい。武器そのほか好みが偏ってはいけない。余るのは足りないのと同じこと。人まねをせず、自分の身に応じ、武器は自分の手に合うようでなければならない

屍を戦場にさらすとも褥の上にて死なんとは思い設けず

さまざまな職能の道を知ること

狙うは怨敵、吉良上野介ただ一人

宮島は是（博打）にて立つと云ふ事なり、面白からぬ事なり

気長く心穏やかにして、よろずに倹約を用い金銀を備ふべし。倹約の仕方は不自由なるを忍ぶにあり、この世に客に来たと思へば何の苦しみもなし

人の一生というものは重い荷物を背負って遠い道をゆくが如し

人は他人に迷惑を掛けない範囲で自由である

敵は本能寺にあり

人の落ち目を見て攻め取るは、本意ならぬことなり

腹を切って死んだとしても、わしに従って地獄・極楽を駆け巡るわけではあるまい。わしはただ立派な士を一人でも多く、大切に思う子に譲りたいのだ。必ず殉死を禁ぜよ

心に誤りなき時は人を畏れず