自己に絶望し、人生に絶望したからといって、人生を全面的に否定するのはあまりにも個人的ではないか

人間の、また人生の正しい姿とは何ぞや。欲するところを素直に欲し、いやな物はいやだと言う、要はそれだけのことだ。好きなものを好きだという、好きな女を好きだと言う

およそ小説の範囲は、演劇の範囲よりも広く、時世々々の情態をば細大となく写しいだして、ほとほと遺憾を感ぜざらしむ。譬ば演劇にては、人の性情を写しいだすに、もつぱら観者の耳に訴え、また其眼に訴ふるがゆゑに、其の場かへりて狭けれども、小説にては之に反して、ただちに読者の心に訴へ、その想像を促進すゆゑ、其場頗る広しといふべし

どれだけ治療が順調で、家族に寄り添われて、友人や仕事仲間に励まされても、孤独からは絶対に逃れられない。病状が進めばさらに深まる。孤独は克服できないけど、違う側にいる自分を現実として向き合って、その認識を周囲と共有することで、ちょっと種類の違う人生が続いてるだけなんだと思える

私はよく聞き上手だとも言われますが、本当のことをいえば、相手の話の内容はあまりしっかりとは聞いていません

全ての人を称賛する者は、誰をも称賛しないとのと同様だ

「投票率が低い」イコール「政治に無関心」ということではないと思いますよ

「ひとりぼっち」になって充足できる時間があれば、私たちはもっと人に親切になれる

男性は本質を愛し、女性は習慣を愛する

日常生活の楽しさを忘れてしまっては、楽しい番組作りなどおぼつかない

人は生涯、同一水準の作品しか書けない

馬鹿なものは独身の間は結婚した時のよろこびを空想し、結婚すると独身の時のよろこびを空想する。