我々に関する他人の悪評は、しばしば本当は我々に当てられているのではなく、まったく別の理由から出る腹立ちや不機嫌の表明なのである

ある人の生き方が非合理だといって反対するのは手前勝手なでしゃばりではあるまいか。なぜなら、そのように言うことは、その人の信念確定の方法が自分のそれとは違う、ということを言っていることにすぎないからだ

思慮の徳こそ、幸福のためには何もまして備えるべきものなり。

死を軽んじて暴なるは、これ小人の勇なり。死を重んじ、義を持してたゆまざるは、これ君子の勇なり。

逆境にどのように耐えるかで、その人がわかる

恐怖はつねに人間の裡に何か正しくないことが生じた微候である。恐怖は、苦痛が肉体に対して果たすのと同様に、精神に対しても貴重な警告者の役目を演じるのである

生活が順調なる時は多くの友が取り巻くも、天運に恵まれず生活が左前になれば、ひとり置き去りにされる。

思考とは、行動の予行演習に他ならない

もし事物の現象形態と本質とが直接に一致するならば、一切の科学は不要である

ルッターにみられるような、確実性への強烈な追求は、純粋な信仰の表現ではなく、たえられない懐疑を克服しようとする要求に根ざしている。ルッター的な解決の仕方は、いまでも多くの人々にみられるもので、ただかれらは神学的な言葉で考えないだけである。すなわち、かれらは孤独となった自我を取り除くことによって、また個人の外にある圧倒的に強力な力の道具となってしまうことによって、確実性をみつけだしている

人が手にするものは、その入手を願い祈るものではなく、公正な報酬として受け取るものである。

何のために君たちは毎日学んでいるのですか？　それは生きるためなんだよ。