友だちには手を開いて差し出さねばならない

人間は、自分がすでに自分の内にいだいている世界にしか気づかぬものである。

不完全な劣等動物である人間が、自然界において動物以上の存在になれたのは、弱点を利点に転化しうる非凡な天賦の才能による。

一切事象を非実在と見れば、見る者自身が非実在となる。活力がいかに旺盛で、本能がいかに絶対的なものであろうと。彼はついに生ける屍に似はじめるのである。このとき、本能はもはや贋の本能にすぎず、活力もまた贋の活力に過ぎない

敵がほしければ、味方より偉くなればよい。味方がほしければ、味方を引き立ててやればよい。

将来を思い煩うな。現在為すべきことを為せ。その他は神の考えることだ。

言葉は空虚なもので、事実は常に言葉よりも雄弁である

人々は見る覚悟のあるものだけしか、見ることが出来ない

雄弁も長たらしくなると退屈する

外からの出来事が人の運の良し悪しに大いに関係することは確かだ。これには、他人の好意、機会、関係者の死、その人の美徳ゆえの機会などが入る。だが、自分の運をどう発展させていくかの問題は、その人の手中にしかない

友を得ようと早まることなかれ。しかし、いったん得た友を見限るに、早まることなかれ。

名声に打ち克つことのできる孤独者は滅多にいない。彼はほっと安堵の顔をあげた途端に打ちのめされる。