名言大学

苦しみは人を強くするか、
それとも打ち砕くかのどちらかである

カール・ヒルティ

寝床につくときに、
翌朝起きることを楽しみにしている人間は、
幸福である

心配に対する最上の対策は、
忍耐と勇気である

苦しみは人を強めるが、
喜びは大体において人を弱くするにすぎない。
勇敢に堪え忍ぶ苦難と苦難との間の休みの時こそが、
本当の喜びなのである

自然の休息による中断以外は、
絶え間なく有益な活動をしている状態こそ、
地上で許された最上の幸福である

自分の仕事に我を忘れて、
完全に没頭できる人が、
もっとも幸福である

人生の幸福は困難に出合うことが少ないとか、
まったくないということにあるのではなく、
むしろ、
あらゆる困難と闘って輝かしい勝利を収めることにある

病気は今日、
多くの忙しすぎる人々に必要な休暇、
完全なる安息、
過去と未来に対する静観、
真の人生の正しき認識、
善き思想の数々など、......

人間の最も偉大な力とは、
その一番の弱点を克服したところから生まれてくるものである

幸福、
それは君の行くてに立ちふさがる獅子である。
たいていの人はそれを見て引き返してしまう

人生のおいて最も絶えがたいことは、
悪天候が続くことではなく、
雲一つ無い晴天が続くことである

挫折したことのない人は役に立たない

カール・ヒルティ

よい本を厳選して毎日継続して読めば、
その国で一流の教養人になれる

恐怖はつねに人間の裡に何か正しくないことが生じた微候である。
恐怖は、
苦痛が肉体に対して果たすのと同様に、
精神に対しても貴重な警告者の役目を演じるのである

善と悪との闘争は絶えず至る所に支配している。
善悪の彼岸は存在せず、
ただ多いか少ないかである

カール・ヒルティ

決心ができていれば、
あなたの心にのしかかっている、
たいていの問題は、
その時、
太陽の前の霧のように立ち消えてしまうものです

カール・ヒルティ

人間の真の誠実は、
たとえば礼儀正しさと同じように、
小さなことに対するその人の態度にあらわれる

高慢は常に破滅の一歩手前であらわれる。
高慢になる人はもう勝負に負けている

神に代わって人間を支配する三つの力である金と名誉と享楽との関係を断ったときに、
人は初めて自分を自由に感じることができる

最良の友人とは、
いつでも苦しいときに友を見捨てない人のことである

カール・ヒルティ

多すぎる休息は、
少なすぎる休息と同じく疲労させる

カール・ヒルティ

苦難はたいてい未来の幸福を意味し、
それを準備してくれるものである

宗教は生命の塩であり、
力である

愛は全てに打ち克つ

女は自分を求める人を求めはしない。
むしろ若干冷淡な態度をとる人を求める

カール・ヒルティ

人を不安にするのは事柄そのものではなく、
むしろそれに関する人の意見である

カール・ヒルティ

悪人が受ける主な罰は、
彼ら悪人が善心に立ち還った瞬間に、
よりよくなろうと願っても、
もはや善の道に還ることが出来ないという点にある

争いをしているときは、
理のある側が、
まず先に若干譲歩すべきである。
理のない相手は、
全然許すことのできないのが通常である

カール・ヒルティ

川の氾濫が土を掘って田畑を耕すように、
病気はすべての人の心を掘って耕してくれる。
病気を正しく理解してこれに堪える人は、
より深く、
より強く、
より大きくなる

高慢は常に相当量の愚かさに結びついている

明日は、
試練に応じた新しい力をもたらすであろう

カール・ヒルティ

十字架は重い。
しかし不思議なことに、
それは汝を担うが、
汝はそれをほとんど担ったことがない

カール・ヒルティ

心配に対する最上の対策は忍耐と勇気である

才能と意志のかけているところにいちばん嫉妬が生ずる

過度に謙遜な人を真に受けてはいけない。
ことに、
自分で自分を皮肉るような態度を信用してはいけない。
その背後には、
たいがい虚栄心と名誉心の強烈な一服がひそんでいる

カール・ヒルティ

歓びがなんであるかは、
元来、
多くの苦しみを堪え忍んできた人々のみが知っている。
その他の人々は、
真の喜びとは似ても似つかない単なる快楽を知っているにすぎない

虚栄に対する最上の防禦は尊大である。
だが、
虚栄よりずっと危険な敵である尊大を防禦するのは、
神への接近のみである

カール・ヒルティ

成功はすべて人間の悪しき性質を誘い出し、
不成功は善き性質を育てる

予め考えをまとめるとか、
仕事について熟考するとか口走るのは、
たいがいは仕事を逃れる口実である

何かにつけて憤怒をいだくうちは、
自己を制御していない。
すべての悪に対しては、
平静な抵抗が最高の勝利をおさめる

カール・ヒルティ

悩みのみが正しい意味で、
人を謙遜にする

カール・ヒルティ

諸君が求める最も美しい死は、
魂と肉体の休息から生ずる肉体的生命の平穏な中止であろう

我々が人生で当面する憎しみの大半は、
単に嫉妬か、
あるいは辱められた愛にほかならない

これまでに激しい苦悩も味わわず。
自我の大きな劣敗を経験しなかった、
いわゆる打ち砕かれたことのない人間は何の役にも立たない

人は怠惰、
逸楽(いつらく)、
浪費、
無節度、
吝嗇(りんしょく)などの習慣を養えるように勤勉、
節制、......

カール・ヒルティ

どんな人間的美徳も習慣になってしまわぬかぎり、
確かに身についたものにはならぬ

「幸福」ということばには、
何か憂うつな調子がある。
それを口にするとき、
すでにそれは逃げ去っている

忠告は雪に似て、
静かに降れば降るほど心に永くかかり、
心に食い込んでいくことも深くなる

カール・ヒルティ

人生の唯一の理性的目的は、
地上に神の国を築いていくことである

よい思想は決して人間独自の仕事ではない。
それは人間を通して流れ出るだけのものである

カール・ヒルティ(Carl Hilty、1833年2月28日 - 1909年10月12日)は、スイスの下院議員を務め、法学者、哲学者、著名な文筆家としても知られる。日本では『幸福論』、『眠られぬ夜のために』の著者として有名。