名言大学

だめな人間をだめだというふうに打っちゃって置いても、
そいつが一人で歩いて行くのをさまたげてはならない。

人は決して倖(しあわ)せを避けて通る者ではない、
花を見ないで道を通ることはできない。

明日のことが分からないということは、
人の生きる愉しさをつないでゆくものだ。

我は氷の奥にあるものに同感す、
その剣のごときものの中にある熱情を感ず

我はつねに狭小なる人生に住めり、
その人生の荒涼の中に呻吟(しんぎん)せり、
さればこそ張り詰めたる氷を愛す。
斯(かか)る・・

逢ひたきひとのあれども 逢ひたきひとは四十路(よそぢ)すぎ わがそのかみ知るひとはみな四十路すぎ 四十路すぎては何のを・・

けふ(=きょう)はえびのように悲しい

ふるさとは遠きにありて思うもの そして悲しくうたうもの

我は張り詰めたる氷を愛す。
斯(かか)る切なき思ひを愛す。
我はその虹のごとく輝けるを見たり。
斯る花にあらざる花を愛す。

もし平静に死にたかったら、
人間は有名にならないほうが良い。

他人を正視しない目は卑怯だ。
わざとらしい凝視をする奴は、
内面に虚偽を持った奴だ。

一人の喜びは、
決して一人のみに限られたものではない

室生 犀星(むろう さいせい、本名: 室生 照道〈てるみち〉、1889年〈明治22年〉8月1日 - 1962年〈昭和37年〉3月26日)は、日本の詩人・小説家。別号に「魚眠洞」、「魚生」、「殘花」、「照文」。石川県金沢市生まれ。別筆名に「秋本健之」。