名言大学

柔道は、
私にとって人生そのもの

僕が小さかったころには、
悪さはしても、
人間味のある親分肌のガキ大将がいたものです。
そういう昔ながらの子供の関係みたいなものを、
この道場はもう一度つくれる場にしたい

道場で子供と接していると、
辛抱できない子供が増えている気がします。
やはり、
親が甘やかすからでしょう

柔道が好きだけど仕事がない。
そういう人たちのために、
柔道を子供に教えられる環境をつくりたい

「肉体的に強くなる」というのは、
後からついてくることで、
まずは道場で、
地道に練習に励む。
そうした地道な練習から、
辛抱する力、......

道場とはひと言でいえば、
「人間形成の場」

試合になっても、
相手の攻撃を無理に読もうなどと考えず、
自分がとにかく練習で培ってきたものを発揮する

練習はとにかく、
良より質ですね

柔道でも総合格闘技でも、
やはり練習ですよ。
練習こそが、
不安を取り除き、
心の隙間を埋めて、
自信を生み出す一番の方法なんです

最初はただの物真似でも、
何度も繰り返すうちに、
自分の形になっていくものです

勝ちたいという気持ち。
そう思うことが大事で、
それが実現につながる。
人間はまず思わなきゃいけない

私自身が大学を出て新日本製鐵に入社したときも、
誰も指導はしてくれませんでしたし、
だからこそ「自分でやらなきゃいけない」という気持ちになりました

強くなるためには個々の意識の持ち方が大切で、
高校・大学時代までの「やらされる稽古」では決して強くはなれません

選手たちに自覚を持たせることを、
監督として何よりも大切にしています

普段の稽古では、
選手に対して「こうしろ」とか「あれをしなさい」という技術的な指導はほとんどしていません

監督として「なんとしても強くしなきゃいけない」

柔道部としての伝統・歴史があり、
大学との繋がりも強い他の実業団チームと競い合いながら、
いかに選手を集めていくかが最も苦労をした部分です

(パーク24の)西川社長ご自身も小学生のときに柔道をされていたこともあり、
自分と同じように最近の柔道界が置かれた状況を真剣に気に掛けていることを知り、
その「本気度」に心打たれて監督を引き受ける決意をしました

古賀先輩は減量も大変で、
毎日カロリーメイト1本だけ。
それでも、
絶対に弱気は見せなかった。
「大丈夫だから」って。
普通じゃないですよ。......

練習で自分自身に負ける者は、
必ず試合でも自分に負ける

道場とはひと言でいえば、
『人間形成の場』です

何かを極めるとき、
人は無傷ではいられない

自分にはオリンピックや世界柔道選手権大会で金メダルを獲った経験があるので、
その経験を伝えながら選手をやる気にさせ、
モチベーションを上げることができると思います

日本チャンピオンになれば良い、
実業団チャンピオンになれて満足だ、
という考え方ではなく、
「世界で一番になるんだ」という目標を共有し、
互いに切磋琢磨できる柔道部にしたい

常に上を目指さなければ自分もチーム全体のレベルも上がっていきません

「本当に自分が世界を目指せるのか?
」と、
信じ切れていない選手がいるのが実状です

「柔道で結果を残すこと」が自分たちの仕事

親戚と名乗る人もたくさん出てきて(笑)、
「あぁ、
これがオリンピックなんだな」という感じでした

出身地の大府市でパレードをやってもらったんですけど、
大府ってこんなに人がいるのかってくらいたくさんの人が集まって祝福してくれました

バルセロナオリンピックで優勝したあとの周囲の反応というのは凄かったですよ。
パチンコをやっていても「握手して下さい」と声を掛けられるし、
食事をしていてもサインして下さいなんて言われるし、
変なことはできないなと思いました(笑)

「講道学舎魂」なんて言われますけど、
やはり石にかじりついてでも勝つ、
何がなんでも勝つという気持ちは、
学舎で教わったことで、
それが自分らの原点

古賀先輩の試合を見て思ったのは、
やはり大切なのは「精神力」なんだなということ。
最後は精神力、
「勝とう」という気持ちなんだなぁとつくづく思いました

「天国と地獄」の両方を経験したことで、
勝負への執念みたいなものが、
普通の人より強くなった気がしますね

「勝つことの大切さ」「勝たなければダメなんだ」ということを常に感じながら勝負するようになりました

今後も、
パーク24の道場を開放して、
地域の子供たちに柔道を教えたり、
個人的に主催している「VIVA JUDO!」を日本各地で開催して、
子供たちに夢や目標を与えることで柔道界に貢献していきたいと思っています

現役に復帰して公式戦に出場したのも、
柔道界に明るい話題を提供できればという恩返しの気持ちがあったからです

やんちゃな人間だった自分に、
人の痛みや思いやりを教えてくれたのが柔道でした

自分の現役時代と現在では、
練習方法や練習環境に違いはありますが、
「いかに意識を高く持つか」という根本に変わりはありません

今まではプロの世界に転向すると柔道界に戻れないというのがあったのですが、
最近1年で戻れることになったんです。
プロというのは職業の1つなので職業選択の自由として、
そういう壁を1つずつ取り除いていきたい

オリンピックは何があるか分からないと言われますが、
実際に自分が3度出て、
それを痛感しています

正直言って、
現在の男子はあまり期待されていません。
だからこそ、
開き直って頑張ってほしい

日本の男子は、
金メダルしか評価されないというのは、
自分の頃も今も変わらないと思います

吉田 秀彦(よしだ ひでひこ、1969年9月3日 - )は、日本の男性柔道家、総合格闘家。愛知県大府市出身。1992年バルセロナオリンピック柔道男子78kg級金メダリスト。柔道七段。現在は吉田道場師範、パーク24柔道部監督。