秀頼さまから信頼をいただいているのはとてもうれしいのですが、色々と気遣いも多いものです

その身は若輩ではあるが、小姓頭（こしょうがしら）をも命じた者に、脇差しの鞘（さや）で頭を殴ったことは、それがしの誤りだ

大石一家は大腰抜けばかりで、僅かに我ら父と子と大石瀬左衛門が残るのみ。面目ない

若し図にはづれて生きたらば、腰抜けなりとて、世の物笑ひの種となるなり。此のさかひ、まことに危し。図にはづれて死にたらば、犬死気違ひとよばるれども、腰抜けにくらぶれば、恥辱にはならず。是れが武道に於いてまづ丈夫なり

道というものには、学者・僧侶・茶人などの風流者・礼法家・能役者などの道があるが、これらは武士の道ではない。武士の道ではないけれども、これらの道を広く知れば、それぞれに納得するものがある。いずれも人間は、それぞれの道々によく研鑽を積むことが肝要である

勝たなあかんで。負けの人生は惨めや。負けたらあかん、他人やない自分にや

物事において余るのは足らないことと同じである。よく吟味すべきである

どこへ逃げたって、日本全国は俺の庭だ。気にするな

大将というものはな、家臣から敬われているようで、たえず落ち度を探されており、恐れられているようで侮られ、親しまれているようで疎んじられ、好かれているようで憎まれているものよ

非は理に勝たず　理は法に勝たず　法は権に勝たず　権は天に勝たず

（山田方谷）先生程では、越後屋の番頭が勤まる

勝（かつ）といふは、味方に勝事也。味方に勝といふは、我に勝事也。我に勝といふは、気を以（もって）、体（たい）に勝事也