じっくりと構え、兵法を修行することは武士の役目と心得て、今日は昨日の自分に勝ち、明日は自分より下の者に勝ち、後には上手に勝つというように考え、修行して、少しも脇道に心引かれないように心がけるべきである

事業の成功に、奇跡が入る余地はない。永遠の成功とは、自分を信じられること

何時も敵を掌中に入れて合戦すべし、傷つくことなし

何でもよい、一つ上手であればよいものだ。煙草延しでも、上手でだければ名人といわれる。これからは何か一つ覚えて居らねばならぬ

われを毘沙門天と思え

ほめそやさるるは仇なり。悪（にく）みこなさるるは師匠なり

多くを与えねば働かぬ家臣は役に立たぬ。また、人間は豊かになりすぎると、結束が弱まり、我説を押し通す者が増えてくる

どこへ逃げたって、日本全国は俺の庭だ。気にするな

我が身の目付けを頼み、異見を承わり、我が身の善悪を聞き、万事に心を付ける。これこそが、将たる者、第一の要務である

人間おのずから用に適する所あり、天下何ぞなすべき時なからむ

いざとなれば損得を度外視できるその性根、世のなかに、それを持つ人間ほど怖い相手はない

死ぬ気になって致せば、生きることも出来、もし死にたくない、危ない目に遭ひたくないといふ心があらうなら、それこそ生きることも出来ず