書家としての成長を求め、書の本場である奈良にアトリエを移しました。奈良にはたくさんの書家がいて、また神社仏閣が多く書の需要が高いため、墨や筆・紙漉きなどの職人さんも集中しています。この奈良で過ごした3年間は、私を大きく成長させてくれました

死んじゃいられないんですよ

（書道を通じて）みなさんに元気とハッピーと感動をあげたい

天職を大切に丁寧に続けていくこと、余暇を思いやりのある素敵な仲間と過ごし人生の醍醐味を味わい時間を楽しむこと、そして家族を大事にしていくこと――、これらをバランスよく暮らしていくことが私の幸せの価値観です

自然現象の不思議には、自分自身の目で脅威しなければならぬ

書家の活動を始めてしばらく経つと、快適だと思える日々、居心地のよい暮らし、ご隠居のような時間の中で、ぬるま湯に浸かった。ぬるい、つまり「やらない具合の心地よさ」に、すっかり浸かってしまった

時代のせいにしたり社会のせいにしたりしても何も始まらない

自分の魂の声、腹の主の声に耳を傾け、率直に従えば道は開ける

私の人生のテーマは「豊かに幸せに暮らす」ということ。豊かというのは、身も心も、時間も、そして仲間や友人、家族あらゆることです。それらを大切にしながら幸せを感じ暮らしていく

集中力を一気に高めることは幼少のころから書をしているので自然と苦なくできると思います。リラックスした状態で集中しています。感情がどちらかにぶれていたり、ニュートラルではない状態にあるとき、また元気が足りないときは、よくないようです。リラックスして自然体で生み出されるものが、一番いいものだと今は思っています

私は書道を幼稚園から続けていたので、年下の子の面倒を見ることがありました。あまり努力をせずにうまくなる子がいる一方で、誰よりも努力しているのになかなかうまくならない子もいて。「才能がある子っているんだな」と思って、自分にどんな才能があるのか試したかったんです

書家になった頃から心掛けているのが、こうしたいと思ったこと、例えば「行きたい」「見たい」「やってみたい」ということを、少し無理をしてでも実現させる