上り坂、勢いに乗っている時はいい。窮地に立ったとき、人間の本当の価値が決まる

師匠に「丸い土俵の下には何でも埋まってるんだぞ。金も名誉も、欲しいものは自分の手で掘り起こせ！」と言われたことがあります。それは一生懸命努力をすれば答えは必ず返ってくるということ、また、土俵はさまざまな人との出会いをもたらしてくれるということなんです

（プロレスへの挑戦について）社会人として、ひとつの挑戦でしたね

いい加減にするのではなく、良い加減を見極められるようになることが大切

最高の財産は友人

その日その日、毎日毎日が一生懸命だった

土俵に上がって向こうの景色が見えないというのは、小錦、曙、武蔵丸の3人だけでしたね。体からして違いましたよ

外国人力士はみんな体が大きくて力も強い。日本人力士はかなり苦戦していると思います

相撲道を志すものの基本は「強く優しく力持ち」で、お困りの方がいらっしゃったら馳せ参じるということが相撲道そのものです

親父という一つのデカイあれがあって、その中で枝のように母親が支えてくれた。それがホントに感謝ですね

（不戦勝での言葉）不労所得。ちょっときまり悪いねぇ

昔は各学校に土俵がありました。いま土俵のある学校は全国にたぶん３ケタはないと思います。一対一で向き合い、はだしでおこなう相撲は足腰が強くなるし、もみ合いで体力がつきます。しこなどの基本動作はきちんとやると、自分の体重だけでこんなにきつい運動があるのかというぐらい足が震えてくる。反復運動ですから精神的にも強くなります。大変な時代のいま、とにかく子どもたちには元気で、活発でいてほしいという思いが強いですよ