名言大学

守銭奴の金は、
彼が土に入るときに土地から出てくるなり。

歯をくれた人がパンもくれるはずだ。

宝石は、
たとえ泥の中に落ちても、
依然として貴重であり、
埃(ほこり)は天へ上ったとしても、
依然としてつまらない。

賢者は一般の人々の愚考を寛大に見逃すべきにあらず。
なんとなれば、
両者ともに損なわれるからなり。
すなわち、
前者の威厳は滅・・

好意から出た偽りは、
不和をかもし出す真実よりもよい。

愚かな人ありては、
聡明なる人が愚者に対して嫌悪を感ずるよりも百倍多くの、
聡明な人への反感が見出さるる事を知れ。

女は男の抱擁にて満たされぬとき、
平和のうちにありても争い多し。

黄金の入った袋は(いつか)空になるが、
職人の財布はいつも詰まっている。

人を中傷すれば、
自分の欠陥を暴露する。

矢は一度放てば弓の元へ戻らない。

過去の人たちの名前をいたわれ。
未来が自分の名前をいたわってくれるように。

善人たちは逆境でも楽しそうな顔をし、
悪人たちは栄えているときでもつまらなそうにしている。

感謝できる犬は、
恩知らずの人間に優る。

木は他の木と混ざり合うと、
いっそうよく燃える。

我々は社交に別れを告げ、
離れて住もうと志を立てた。
なぜなら、
孤独の裡(うち)にいるほうが安心できるからである。

敵の弱さに同情すべからず。
強くならんと、
汝を容赦せず。

人間は語ることによって獣(けもの)にまさる。
よいことを語らなければ、
獣が汝にまさる!

卑しい人と親しく、
あるいは楽しげに話せば、
その人の横柄さと自負心を増大させる。

嫌いな人の庭園の中で自由に生きるよりも、
好きな人のそばで束縛されて生きるほうがましである。

徳高き人は、
たとえ無頼の徒に辱められるとも、
悲しむことなし。
性悪き石、
黄金の盃を砕くとも、
石の価値は増さず、......

親族にして直(じき)からず、
聖(せい)からざるときは、
そを愛するよりも、
その絆を断つべし。

語るべきときに黙し、
黙すべきときに語る。
これは二つながら知性の恥である。

愚かなる者には、
沈黙に勝るものなし。
この事実を知るならば、
その者は愚かにあらず。

人は「運命」の矢から逃れ得ない故(ゆえ)、
甘受が唯一の盾なり。

男らしさとは親切と慈愛なり、
肉体的な意志にあらず。

シーラーズのサアディー(ペルシア語: , ラテン文字転写:Sad-ye Shrz; 1210年頃生 - 1291年又は1292年歿)は、13世紀イランの詩人、散文家。モンゴルによる征服を受ける頃のシーラーズに生まれ、若いころに諸国を旅したのち故郷に戻り、多くの詩と散文作品を残して同地で歿した(#生涯)。代表作としては、『ゴレスターン』(薔薇園)と『ブースターン』(果樹園)がある(#作品)。