名言大学

病院での死に際っていうのは、
どうしたって、
痛々しい姿になるんだよ。
あれを見ると、
家族は楽にさせたいと思うようになる

最期を看取ってくれる医者と、
葬式をキチンとやってくれる坊主や仲間。
これは早めに見つけておくことをおすすめします

タフですねと言われるようになったら、
身体に気をつけなさいよ

朝食に何を喰ったかは忘れてもいい。
朝食を食べたことを忘れなければそれでいいんです

癌っていう言葉の、
ガンという響きって嫌じゃない。
違う病気の名前がつけられないのかしら

美しく老いるなんてわけがありません。
美しく老いる努力をすると美しく老いる場合がある、
と言わなきゃ

ストレスはスパイスみたいなもんで、
ストレスが全くないという人は、
人間としてもお粗末です

人間は自分の言った通りなんか生きられません。
そんなことしたら死んじゃいます

死んだら他人の世話になるんだから、
生きている間に他人の世話をしとかなきゃね

天寿を全うしてっていうけど、
天寿っていくつのことをいってるんですか?

死ぬということは、
宇宙とひとつになるということ

美しい生命とか、
汚い生命とか、
老いた生命とか、
若い生命とか、
そういう区別はないはずなんですけどね

人生ね、
あてにしちゃいけません。
あてになんぞするからガッカリしたり、
悩んだりするんです

歳をとったら、
転ばない、
風邪ひかない、
喰いすぎない、
これで十年は長生きします

若いと思えば若いの。
年寄りだと思えば年寄りなの

俺は歳をとったという不安もあるよ、
でも歳をとってないんじゃないかという不安もあるねぇ

死ぬってことは、
あの世というか、
親のところに行くっていう感じだと思います

親父は僕らの為に、
特に孫たちの為に死んでみせてくれたんだな、
と思えた時、
その死をとても素直に受け入れられました

人生五十年というのは寿命のことじゃありません。
五十年過ぎたら人間みんな同じだっていうことです

医者は病気を治そうとはする。
しかし大切なのは、
病気を治すことではなくて病人を治すことなのだ

健康を追求するあまり、
不健康になっちゃうでしょう。
安全を追求するあまり、
危険が増えるのと同じですね

今日も無事、
小便できる幸福よ

別れ方がうまい人は、
死に方もうまいのかなァ

歳をとったら女房の悪口を言っちゃいけません。
ひたすら感謝する、
これは愛情じゃありません、
生きる智恵です

叱ってくれる人がいなくなったら、
探してでも見つけなさい

時のたつのが早いなァと思うようになると、
人生が分かってくるんです

しなやか、
したたか、
つややか。
この三つ、
これが長持ちするコツだすな

別れる淋しさ、
生きてきた虚しさ。
それに耐えれば、
おだやかに死ねます

死に方ってのは、
生き方です

生きる姿勢というのは、
誰にも教えられないんですよね。
自分自身で発見するしかない

歳をとると、
だんだん世の中がつまらなくみえてくるんですよ

ひとつの命が終わる状況というのはセレモニーだと思う

死んだっていうからおかしいんだよ。
先に行っただけなんだから

長く生きるコツ、
簡単です。
死なないようにすればいいんです

平均寿命っていうと、
めでたく聞こえるけど、
そこまで生きたら覚悟しろっということでしょう

永 六輔(えい ろくすけ、1933年(昭和8年)4月10日 - 2016年(平成28年)7月7日)は、日本の放送作家、作詞家。テレビやラジオなどを中心に活躍。軽妙な語り口と歯に衣着せぬトークで人気を集めた。1961年7月に坂本九により初演され、その後世界中でヒットしたポップソング『上を向いて歩こう』の作詞者として知られる。また短く簡単な言葉で物事の本質を突く、短文の名人としても知られ、著作も多い。『大往生』は200万部を超える大ベストセラーとなった。

“旅の坊主”、“ラジオ屋”、“テレビ乞食”、“遊芸渡世人”、“男のおばあさん”などを自称。本名は永 孝雄(えい たかお)。晩年の所属事務所は「オフィス六丁目」だった。角刈り頭と細長い顔がトレードマーク。

長女の永千絵は映画エッセイスト、次女の永麻理は元フジテレビアナウンサー、麻理の長男、岡﨑育之介は俳優、脚本家、演出家。麻理の次男は「大遺言〜祖父・永六輔の今を生きる36の言葉」(小学館刊)の著者拓実。また、藤本義一とは遠戚である。

本・作品