名言大学

元々子供のときからサイエンスに興味を持っていましたね

物理学の法則は単純です。
でもこの世界は決してつまらないものではない。
理想的にできているのだと思います

自分では語らない、
理論に語らせる

今は理論が先走っていっているものの、
理論は必ずしも、
ちゃんとはっきりした予言ができるわけじゃあないんですよ。
やはり実験的に理論を確証するものがないと、
先に進めないんですよ

学んで思わざれば則ち罔し。
思うて学ばざれば則ち殆し

1970年代ですね。
それが転換期なんです。
それ以来素粒子物理学の性格は大分変わってきまして、
理論の方が先に、
予言っていいますか、
とてつもないエネルギーのところまで予言できるようになった

私自身の経験からいえば大事なことは大きな夢をもつこと。
そして自分の好きなことをやること。
何より楽しむことが大事ですね

湯川(秀樹)さんの影響ですね。
その頃急に有名になられましてね。
まあ1種の国民的英雄だったわけです。
その影響もありましたね。
まあそういうことで物理に行ったと思いますね

加速器のエネルギーはだいたい10年に10倍のペースで上がってきています。
このペースが維持されると仮定すれば大統一理論を検証できるエネルギーの大きさに届くまで、
大体あと100年程度かかると計算できます

夢を持っていたわけですねえ。
だから自分で物を作ったりすることは非常に好きだったですねえ

超ひも理論や大統一理論などの標準モデルの先にある理論には理論が先走りすぎていて、
実験が追いついていないという特殊な事情があります

私が小学校に行く前のころですけれども,ヒーローはトーマス・エジソンだったんです

湯川さんは寝ているときに何かひらめいたら起きて、
すぐメモを取ったそうですが私はずぼらですからそんなことはしません。
だから同じことを何べんも考えるはめになったりします

もともと親父は文学を志して、
小説家になるというのが希望だったんですが・・。
小説家というのは、
人生のあらゆることを知ってないと書けない、
サイエンスもその一部だということでね。
それで私にもサイエンスの本を買ってくれました

(ひらめきは)寝ているときが多いかなあ。
夜中ですね

私は計算は、
だいたい頭の申でやります

別の人に言わせれば何もないところに種をまくだけなんていわれます。
まあそれが楽しいからやっているんですけど。
人のやっていることを追いかけるよりも何か違うことをやってみようということはいつも思います。
その方が競争がなくて楽ですから

(何語で考えるのですかという質問に対し)だいたい数式で考えます

1970年になって「ハイネマン賞」という賞をもらいました。
私がもらった最初の賞で、
これが一番嬉しかったですね

私ももうこんな年だが、
新しい問題が出てくれば、
これからも(問題解決の努力を)続けていきたいと思っている

BCS理論は超伝導という現象をみごとに説明するすばらしい理論だけれども,論理に少し欠陥があるということに気がつきました

私がいた東京大学では当時、
素粒子論よりも「物性論」という学問が盛んでした。
日本の素粒子論は湯川さんのおられた京都大学や朝永振一郎博士のおられた東京文理科大学だけの独占的なものだったのです。
それで私は物性論の教育を受けましたし、
それを究めようと思っていました。
なかでも物性論の大きな問題は超伝導でして、......

応用して答を出すというところがまた大変でしょうけれども、
とにかく基本法則さえ知っておけば何にでも取り組めるという安心感があります

私は覚えるということがあまり得意ではないのです

湯川秀樹博士の名前が世界的に非常に有名になっていました。
湯川さんの「中間子論」が実証されたころです。
それが一つの刺激だったことは確かですね

天文の方ではスカイアンドテレスコープを読んでると、
毎月、
何か新しい発見がありますね

それが必ずしも実際に貢献しているとは限らない

南部 陽一郎(なんぶ よういちろう、1921年1月18日 - 2015年7月5日、大阪大学特別栄誉教授、立命館アジア太平洋大学アカデミック・アドバイザー。専門は素粒子理論。理学博士(東京大学 1952年)。