僕ら、歌舞伎役者は、多いときはひと月で15役やることもある。そうすると、ないものねだりで『2〜3か月、ひとつの役だけに集中してみたい』とか思うわけです（笑）

私は「失敗の仕方」が重要なのだと考えている

練習前は、いつも緊張していました。なにせ 「今日、これから俺は死ぬほど苦しい思いをするんだな」 とわかっていますからね。楽にやろうと思えば緊張しないのですが、若かった私は絶対に練習では自分に厳しくしようと思っていましたから

（自身の卵巣の摘出手術について）自分が女性であると感じました。そして自分と家族のための選択をすることに落ち着いたのです。私の子供達は「ママは卵巣がんで死んだ。」と言わなくてよいのです

男は40からですよ。良い熟し方をして、生きていけますよ

純白でなければいけない時、面白くするのは難しいものです

僕は日本が好きだし、日本人としてずっと勝負していきたい

どんなに馬鹿にされたって周りから取り残されたっていい。何よりみっともないのは自分から諦めること

結果はどうであれ、挑戦したことで何かに気づける

ワインなんて趣味に過ぎないと思う人もいるかもしれませんが、ぼくの友人が昔、持っていた株を全部売って、1982年産のワインに替えたんです。全部、五大シャトーのワインに。当たり前なんですが、1982年のワインというのはもう二度と作れないんですよ。彼が買ったワインは値上がりして、中には10倍になったものもあります。すごい投資になったんですよ。遊びや趣味の中にも、投資のチャンスがあるんですよね

長い台詞だと気持ちが乗ってくるというか、自分の想定外の感情も出てきたりするので、それはすごくよかったと思います

故郷にはかつて、「前の戦争ではえらい目にあった」と、太平洋戦争ではなくて戊辰戦争のことを指して言うお年寄りがいました。２年前の大河ドラマ「八重の桜」で私が演じた会津藩家老の西郷頼母（たのも）も、そうした「えらい目」にあった一人です