名言大学

どう居直るか、
負数に負数を掛けてプラスにしてやるのだ。
僕はできないというそのことを、
しない、
ということに変化させるのだ。

生きるということは、
坂道をゆくのとそっくりだ。
元気に任せて駆け出したりすれば、
きっとへたばる。

何か事態が悪化すると、
来るなら来い、
と最悪の場合を想定し、
川を背にして構える。
精神の小出しの消耗を避けるには適した戦法・・

人間には、
他人の幸せを喜ぶ気持ちがあると共に、
場合によっては、
他人の不幸を喜ぶ、
という一面がある。
人間とは、......

生きている間だけ生々(せいせい)と生きる。

じたばたしたら、
悪い時は更に悪い時を呼ぶ。

疲れたら憩(やす)むがよい、
彼等もまた、
遠くはゆくまい。

人間があり、
生活があって、
やがて芸術がある。

一切の気取りと、
背伸びと、
山気(やまき)を捨て、
自分はこれだけの者、
という気持ちでやろう。

尾崎 一雄(おざき かずお、1899年(明治32年)12月25日 - 1983年(昭和58年)3月31日)は、日本の小説家。三重県生まれ。早稲田大学文学部国文科卒。志賀直哉に師事。生活苦の中で執筆し、短編集『暢気眼鏡』で芥川賞受賞。その後大病を患い、療養生活の中で自然や生き物への観察眼を深め、身近に迫る死を見つめた心境小説を発表して高い評価を受けた。昭和期の代表的な私小説作家であり、『虫のいろいろ』や『美しい墓地からの眺め』などの作品は、作者のみならず心境小説の代表的作品として知られている。日本芸術院会員。文化功労者。文化勲章受章。