名言大学

ゆく河の流れは絶えずして、
しかももとの水にあらず。
よどみに浮かぶうたかたは、
かつ消え、
かつ結びて、
久しくとどまりたる例・・

魚は水に飽かず、
魚にあらざれば、
その心を知らず。
鳥は林を願う、
鳥にあらざれば、
その心を知らず。......

朝(あした)に死に、
夕(ゆうべ)に生(うま)るるならい、
ただ水の泡(あわ)にぞ似たりける。

鴨 長明(かも の ちょうめい、かも の ながあきら)は、平安時代末期から鎌倉時代前期にかけての日本の歌人・随筆家。俗名は同じだが「読み」がかも の ながあきら。禰宜・鴨長継の次男。位階は従五位下。法名は蓮胤。南大夫、菊大夫とも称される。