名言大学

調べ高ければ、
聴くもの稀なり

男児はただ事に耐えることを習ろうべき也

世の中の事、
なに事にもあれ、
見聞かむほどの事、
ただにはうち過ぐべからず。
よくよく其の事の由を詳(つまびらか)にすべき事也

不名誉は、
樹の切り傷のごとく

神とは人なり

不名誉は樹木の切り口のように、
時はこれを消さず、
かえってそれを大きくする

鬼を信ずる者は、
目にも見へず耳にもきこへざるものを恐れる

古より仏に阿る人々、
大悪あるの人にあらざれば、
必ず陰悪有るの人なり

才あるものは徳あらず 徳あるものは才あらず 真材誠に得がたし

相手に話が伝わらないというのは、
相手のレベルが低いのではなく、
自分の話すレベルが低いと心得るべきである

難しい専門用語で話をしたところで、
相手にはほとんど伝わらない。
話は相手に伝わって、
はじめて意味を成す。
自分の言いたいことを言うのではなく、
相手に伝えることを第一に考えるべきだ

人に言われたことをそのまま受け取っていてはいけない。
その言葉の真意、
出所をしっかり押さえなくてはならない

今は小さな不名誉であっても、
大きくなるに従ってその傷は大きくなる。
大望を抱くなら、
目先の功利に走るな

新井 白石(あらい はくせき)は、江戸時代中期の旗本・政治家・朱子学者。一介の無役の旗本でありながら6代将軍・徳川家宣の侍講として御側御用人・間部詮房とともに幕政を実質的に主導し、正徳の治と呼ばれる一時代をもたらす一翼を担った。家宣の死後も幼君の7代将軍・徳川家継を間部とともに守り立てたが、政権の蚊帳の外におかれた譜代大名と次第に軋轢を生じ、家継が夭折して8代将軍に徳川吉宗が就くと失脚し引退、晩年は著述活動に勤しんだ。