自分には子どもがいないので、映画が子供のようなもの

どうせ作り物なんだから、多少は嘘があってもいいという姿勢にはなれません

どんなに強い人間でもちゃんと弱さを持っている

これからは若い人たちに、僕らとは全く違うことをどんどんやってもらい、世界にも打って出ていって欲しい

映画の中にも出てきますけれど、驚いたのは、若いメンバーも具体的に将来のビジョンを持っていたり、いろんなことを思っているんですよね。それで、そんな若いメンバーに、自分がいる間に何ができるのか、何を残せるのかと考えたら、自分がこれまで見てきたものをちゃんと言葉にして、教えてあげたい、伝えてあげたいと思ったんです。ムダに長くいるわけじゃないですから

（幼少の頃の）貧しい環境から成功を求める強いハングリー精神が養われました

任侠映画を見るのにコーラにポテトチップじゃ話にならんな。酒を飲んでスルメをしゃぶって見なきゃ気分も出んよ

次はコントではなく映画的な笑いをもっと勉強して見せていきたいですね

僕は「現代人劇場」（71年解散）はじめ、いままでずっと集団を３年単位で壊したり作り直したりしてきたけれども、その経験から「組織は３年で腐る」と思っているんだよね

60歳になったときは、映画の先輩といえば小津安二郎さん、こどもの頃から愛してきたちょっと兄貴分の手塚治虫さんもみんなちょうど60歳で死んでいるんです。だから怖かったです

映画監督なんてのは、自分の身に染みついたものしか撮れないんだよ。

そもそも限界というものはあり得ない。ただ平面が永遠に広がり、最果てはない。しかし、それでもそこに留まっていてはいけない。その結果、命を落としても、それはそれまでの話なのだ