天国では万事が喜び、地獄では万事が苦しみ。この世はそのどちらにも境を接する。

もしおまえが、我とわが身を蝕むべく定められた人間なら、何をどうしようと、そのことを避けるすべはない。ごく些細なことが、深い心痛と等しい力で、おまえをその方向へ押しやるだろう。甘んじて、あらゆる時と所で、苦汁にまみれているが良い。おまえの宿命がそう望んでいる

樹木にとって最も大切なものは何かと問うたら、それは果実だと誰もが答えるだろう。しかし実際には種なのだ

良識はこの世でもっとも公平に配分されているものである

権威は常に、何時はこのことを成せ、あのことをなすべからずと命令するような個人や制度であるとは限らない。この種の権威は、外的権威と名付けることができるであろうが、権威は、義務、良心あるいは超自我の名のもとに、内的権威としてあらわれることもある

自由な人間は決して妬(ねた)まない。彼は偉大なものを喜んで受け入れ、そうしたものが存在することが、うれしいと喜ぶ。

歴史は繰り返す。最初は悲劇だが、二番目は茶番だ

重要なのは、病から癒えることではなく、病みつつ生きることだ

学問は飛耳長目の道

努力して自分の利益を達成したかったら、まず他人のためにすべきだ。自分の利益だけを心掛けると、自分の利益は達成されないも・・

正義のもたらす最大の実りは、心の平静なり。

実は死が近づくという観念は誤りである。死は近くにありもしなければ遠くにありもしない。死は在(あ)らないのである