名言大学

神は人間に孤独を与えた。
しかも同時に人間に孤独ではいられない性質をも与えた。

俗物ほど強い敵はいない。

悲しみは堅いから、
あまり堅いから (呑んだり噛んだりこなしたり)、
人はひとつの悲しみから、
いくつもの歌を考え出すのです。

人間はもっと間が抜けた方がいいね。

やきもちやきの女とかけて何と解く。
闇におびえてたける子犬と解く。
そのこころは?
 うるさい。
ばかばかしい。
腹が立つ。......

幸福などというものは世の中にはありはしない。
それぞれの人間がそれぞれに一つずつ不幸を持っていて、
その不幸をいやすために・・

若き二十のころなれや 三年がほどはかよひしも 酒、
歌、
煙草、
また女 外(ほか)に学びしこともなし

すべての平和と幸福とは、
短い人生の中にあって最も短い。
それはちょうど、
秋の日の障子(しょうじ)の日向(ひなた)の上にふ・・

佐藤 春夫(さとう はるお、1892年(明治25年)4月9日 - 1964年(昭和39年)5月6日)は、近代日本の詩人・作家。艶美清朗な詩歌と倦怠・憂鬱の小説を軸に、文芸評論・随筆・童話・戯曲・評伝・和歌とその活動は多岐に及び、明治末期から昭和まで旺盛に活動した。筆名を潮鳴、沙塔子、雅号を能火野人と称した。初代新宮市名誉市民。