名言大学

山は静かにして性をうあしなひ、
水はうごいて性を癒す

耳をもて俳諧を聞くべからず、
目をもて俳諧を見るべし

他の短を挙げて、
己が長を顕(あらわ)すことなかれ。
人を譏(そし)りておのれに誇るは甚(はなは)だいやし

問(とい)に答へざるはよろしからず

好みて酒を飲むべからず、
饗応に(きょうおう)より固辞しがたくとも微醺(びくん)にして止(や)むべし、
乱に及ばずの禁あり

風雅の流行は、
天地とともにうつりて、
只つきぬを尊ぶべき也

倭歌(やまとうた)の風流、
代々にあらたまり、
俳諧年々に変じ、
月々に新也

不易流行

古人の跡を求めず、
古人の求めたる所を求むべし

松のことは松に習え、
竹のことは竹に習え

おろかなる者は思ふ事おほし

旅に病んで夢は枯野をかけ廻る

松尾 芭蕉(まつお ばしょう、寛永21年(正保元年)(1644年) - 元禄7年10月12日(1694年11月28日)を称し、次いで桃青(とうせい)、芭蕉(はせを)と改めた。北村季吟門下。