「モチベーションは「それでもやはり映画が好き」ということです」
戸田奈津子
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「モチベーションは「それでもやはり映画が好き」ということです」
戸田奈津子
「とにかく1週間ほどで仕上げる。その過程で分からない部分があれば本で調べる、または専門家に聞く。そして原稿提出までに疑問の箇所を解決するというやり方をしています」
戸田奈津子
「最近にも、この冬の大作映画の翻訳の依頼が舞い込んできて、大慌てしました。どういう内容か事前通達もなく、突然、依頼が舞い込んでくるんですよ? しかも1週間で仕上げるのが通例。下準備などできるものではありません」
戸田奈津子
「送られてきたデータは、CG映画の場合、1週間から10日も経てばどんどん途中で絵が変更・追加されていくんです。だから翻訳もその都度調整を入れなきゃならない。そういう調整が封切のギリギリまで繰り広げられます。字幕翻訳者にとっては大変プレッシャーの厳しい時代になりました」
戸田奈津子
「(当時は)基本的にはたった一度観ただけで、翻訳にとりかからねばなりませんでした。神業のようですが、スケジュール的に何度も見返す時間は与えられないのです」
戸田奈津子
「英語はあくまで映画の世界に近づくための「手段」であって、それ自体が「目的」ではなかったです」
戸田奈津子
「私の英語学習は「二本立て」と言うのが正しいのかもしれません。学校が教えてくれるフォーマルな英語と、映画から学ぶ生きた英語。両面で詰め込んだ英語の知識が、結果的には役に立ったんでしょうね」
戸田奈津子
「若い皆さんは笑うかもしれませんが、当時は「今日のこの機会を逃したら、もう一生観ることはできない」。そういう切ない意気込みで(映画を)観ていたのです」
戸田奈津子
「学校の英語は基本的で固い。くだけた日常会話とか、流行語・若者言葉は教科書では学べません。そういうものは全部映画から学びました。当時はビデオやDVDは存在しませんから、映画館で見るのが唯一のチャンス。今みたいに、劇場で観て面白かったから TSUTAYA でDVDをレンタルする、なんてできないですからね」
戸田奈津子
「映画が好きだったから、「映画で耳にする英語を知りたい」というのが最大のモチベーションでした。つまり “映画あっての英語 だったのです」
戸田奈津子
「そんながむしゃらに勉強した経験はありません。人並みに頑張ったという感じでしょうか。学校の勉強は基本的に退屈でしょう? 私も特に英語の授業が好きだったわけではないんですよ」
戸田奈津子
「(海外経験ゼロ・英会話の経験もゼロだったのに、通訳の仕事ができるまでになったのは)英語の読み書きを仕事にしていたし、ボキャブラリーの蓄積があったからだと思います。英会話の勉強は読み書きの基礎があれば、後はプラクティス、「実践」です。実際にしゃべって経験を積む他ありません」
戸田奈津子