「山は動かざれども、海は常に動けり。動かざるのは眠の如く、死の如し。しかも海は動けり。常に動けり。これ不断の覚醒なり。不・・」
石川啄木
「山は動かざれども、海は常に動けり。動かざるのは眠の如く、死の如し。しかも海は動けり。常に動けり。これ不断の覚醒なり。不・・」
石川啄木
「世わたりの拙(つたな)きことを ひそかにも 誇(ほこり)としたる我にやはあらぬ」
石川啄木
「ふるさとの空遠(とほ)みかも 高き屋(や)にひとりのぼりて 愁(うれ)ひて下(くだ)る」
石川啄木
「女あり わがいひつけに背(そむ)かじと心を砕(くだ)く 見ればかなしも」
石川啄木
「ふるさとの父の咳(せき)する度(たび)に斯(かく) 咳の出(い)づるや 病めばはかなし」
石川啄木
「空寝入(そらねいり)生あくび《「生」&「口+去」&「呻」》など なぜするや 思ふこと人にさとらせぬため」
石川啄木
「叱られて わっと泣き出す子供心 その心にもなりてみたきかな」
石川啄木
「それもよしこれもよしとてある人の その気がるさを 欲(ほ)しくなりたり」
石川啄木
「ある日のこと 室(へや)の障子(しやうじ)をはりかへぬ その日はそれにて心なごみき」
石川啄木
「死ぬことを 持薬(ぢやく)をのむがごとくにも我はおもへり 心いためば」
石川啄木
「己(おの)が名をほのかに呼びて 涙せし 十四(じふし)の春にかへる術(すべ)なし」
石川啄木
「くだらない小説を書きてよろこべる 男憐(あは)れなり 初秋(はつあき)の風」
石川啄木